Azure Marketplace "Web Application Vulnerability Scanner" 使用方法
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はじめに
このドキュメントはAzure Marketplaceで提供されている “Web Application Vulnerability Scanner” の説明書です。
Web Application Vulnerability Scannerとは
“Web Application Vulnerability Scanner” は、Web脆弱性診断ツールです。
我々が提供する “Web Application Vulnerability Scanner” は、Zed Attack Proxy(以下ZAP)をAzure上で稼働させるものです。
Web Application Vulnerability Scannerの特徴
- ZAP 2.15.0
- Microsoftのリモート デスクトップ クライアントから接続可能 (xrdp導入済み)
- 日本語、韓国語、中国語フォント導入済み
- Ubuntu 20.04 LTS
- Azure Virtual Machines イメージとして提供
システム要件
- Virtual machineが TCP/3389 への接続を受け付けること (Remote Desktop Serviceで外部からの接続を受け付け、GUI操作をしたい場合)
- Virtual machineが TCP/22 への接続を受け付けること (SSHで外部からの接続を受け付け、操作をしたい場合)
構築方法
“Web Application Vulnerability Scanner” にアクセスを行い通常の仮想マシンと同様にデプロイします。
仮想マシンのNICにネットワークセキュリティグループ(NSG)が適用されます。
NSGの受信セキュリティ規則には、以下のルールが追加されています。
- 任意の接続元から RDP(TCP/3389) を許可
- 任意の接続元から SSH(TCP/22) を許可
必要なところからのみ接続を許可するようにこのNSG設定を変更することをお薦めします。特にパブリックIPアドレスを作成した場合は、インターネットからこれらの接続を許可している状況です。
利用方法
Remote DesktopによるGUI操作と、SSHによるCUI操作を選択できます。
※ ZAPの使用方法はこのドキュメントには含まれていません。こちらのサイトを参照ください。
GUIによる操作
Remote Desktop接続
クライアントPCからリモートデスクトップ(RDP)で接続します。
- コンピューター : 作成した仮想マシンのパブリックIPアドレス
リモートデスクトップ画面が表示され、「Login to (仮想マシン名)」のダイアログが表示されるので、以下の情報を設定して [OK] をクリックします。
- Session : Xorg
- username : Marketplaceからデプロイした時に指定したユーザー名
- password : Marketplaceからデプロイした時に指定したパスワード
ZAPの起動
リモートデスクトップ画面の [ZAP] をダブルクリックします。
ZAP Sessionの確認画面で任意の行を選択後、[Start] をクリックして初期画面を表示させます。
初回起動時にはAdd-onsパッケージのアップデート確認画面が表示される場合がありますが、必要に応じてAdd-onのアップデートを行います。
[Tools] メニューの [Options…] を選択後、Optionsメニューリストから [Language] にて表示言語の変更が行なえます。
(ZAPの再起動が必要)
デプロイ時に認証の種類として「SSH公開キー」を選択した場合は、GUIでのログインのためにログインユーザーのパスワードを設定する必要があります。
仮想マシンにsshでログインし、以下を実行してください。
(login from ssh)
$ sudo passwd $USER
New password: <<enter password>>
Retype new password: <<re-enter password>>
passwd: password updated successfully
CUIによる操作
SSHで接続し、操作してください。 コマンドラインで実行する方法はこちらを参照ください。
ZAPのパス:/usr/local/bin/zap.sh
日本語入力の設定
ZAP でコメントを日本語で入力したい場合などでお試しください。
クライアントPCからリモートデスクトップ(RDP)で接続します。
リモートデスクトップ画面の [Applications] メニューから [Settings] を選択後、 [Session and Startup] をクリックします。
[Application Autostart] タブで一覧中の [ibus-daemon] をチェック後、[Close] をクリックします。
リモートデスクトップからログアウト後に再度ログインします。
リモートデスクトップ画面の [Applications] メニューから [Settings] を選択後、 [iBus Preferences] をクリックします。
[Input Method] タブで [Add] をクリック後に表示される [Select an input method] 画面にて、[Japanese] をクリック後に表示される一覧から [Kana Kanji] を選択後、[Add] をクリックします。
[Japanese - japanese] を選択、[Remove] をクリックし、[Input Method] から削除後 [Close] をクリックしてiBus Preferences 画面を終了します。
リモートデスクトップ画面の [Applications] メニューから [Settings] を選択後、 [Language Support] をクリックします。
[Language] タブで [Keyboard input method system] のプルダウンメニューから [iBus] を選択後、[Close] をクリックして Language Support 画面を終了します。
デスクトップ画面上部のステータスバーに [あ] が表示されることを確認、[半角/全角] キーで日本語と英語の切り替えを行います。
その他
ソフトウェアのアップデートについて
Ubuntu及びZAPをはじめとした各種のソフトウェアバージョンは、Azure Marketplaceに登録時点の最新 Version が適用済みです。
必要に応じてUbuntuおよびソフトウェアのアップデートを行ってください。
FAQ
Remote Desktopでvirtual machineに接続できない
- Virtual machineにTCP/3389ポートで接続できる必要があります。
以下を確認してください。- サブネットやNICに割り当てているAzure NSGでTCP/3389の受信を許可する設定になっているか?
- Azure LoadBalancer経由の場合はそのLoadBalancerが適切に仮想マシンのTCP/3389にフォワードするようになっているか?
- Virtual machineにTCP/3389ポートで接続できる必要があります。
OSが正常に起動しない / Remote Desktopへのログインが行えない
Virtual machineを正常に動作させるためには、OSのメモリは2GB以上必要です。
Virtual machineのサイズを適切なものに変更してください。
サポートについて
サポートは有償にて承ります。
- サポート対象お問い合わせ例
- 対象のソリューションがデプロイできない
- デプロイ直後の仮想マシンが正常に動作しない
- 以下はサポート対象外になります
- UbuntuやZAPに関する一般的な使用方法
- Azureに関する一般的なご質問については弊社提供の『Azure技術支援サービス』にて承ります。
サポートをご希望の方は以下にお問い合わせください。
- 株式会社 pnop - Marketplace Solutionsサポート営業窓口
- sales@pnop.co.jp